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/// Alghazanth - Wreath of Thevetat (レビュー) /////
Alghazanth - Wreath of Thevetat (レビュー)_e0143594_0472740.jpgフィンランドのメロディック・ブラックメタルバンド-Alghazanthが通産5作目となる新譜-Wreath of Thevetatを今年2月にリリースしていたようです。

このジャンルは地下世界音楽だけになかなかリリース情報を把握できておらず、今月は専ら後追い月間A^_^;)

といってもこちらのバンドは確か日本盤も出ていたはずで、比較的聴きやすい部類のバンドになります。Vo-スタイルは一般人からすれば相変わらず強烈でしょうが、"ブラック・メタル"という音楽の鉄板でもある、パタパタした無機質なDrに、チリチリしたGt etc...というセオリーに従わず、裏打ちされたテクニックでもって楽曲を構成・演奏しています。
このバンドは特に、いかにもフィンランドのバンドらしく、美しくアトモスフェリックなKeyが楽曲を包み込み、耳を惹いて離しません。

Vo-スタイルは完全にブラック・メタルのそれ。DrとGtは、現代サウンドプロダクションの中で"プリミティブ"な雰囲気を醸し出すよう上手く調整されたサウンドメイキングで、Keyだけが群を抜いて美しいという一見アンバランスなようにみえてきちんと成立させているあたりが素晴らしい。
Alghazanth - Wreath of Thevetat (レビュー)_e0143594_1101689.jpg
メンバーチェンジがあり、VoがなんとGoat TormentorことMikko Kotamaki。彼もまたバンドを掛け持ちしたくっているハード・ワーカーですが、元々Funeris Nocturnumという同じ系統のバンドでVoを務めていた経歴があり、今作でも彼独特のシャウト系ディストーションVoを堪能することができると共に、そこに不安な要素は皆無。

楽曲は相変わらずメロディックでキャッチーなのですが、今作では特にKeyの美しさが際立っているように思え、そのせいかよりキャッチーに聴こえてきます。特に前半はブラストビートを主軸に爆走しているので、この系統の音楽が好きならば悶絶モノ。

興味深かったのが#2,#3 で、前者はBURZUM + Dissection、後者はSatanic Warmasterを強く連想させられました。無論、単なる焼き直し(#2はきわどい!?)ではなく、Alghazanth流のアレンジがそこにあり、私的にはかなりリピートしています。

この系統の音楽だと、どうしても似たり寄ったりの楽曲が並びがちですが、トレモロリフ+ノリの良い普遍的なHMリフを上手く組み合わせているのと、後半にかけてのドラマティックな流れ等、まさに職人の業。

"プリブラ"-ファンにすれば鼻について仕方が無いでしょうが(笑)、メロディック・ブラックファンならば聴いて損はしません。Legion of Doom等もお好きであれば一度試聴してみて下さい。

♪ 試聴は こちら から
Written by Kaz